活きている色。植物のちからを感じる色。

植物の魅力って、その植物に手を添える人の心が加わってこそ活きる。

たとえばどんな薬草も、そこに生えているだけなら、ただの草。それに誰かの手と心、知恵が添えられていることを知ると、魅力に気づく。

野菜、雑草、それに向かい合う人。
その植物の価値を深めるのは、それに向かい合う人の姿勢だなって。

関わること。関わりかた。それがそのものを活かす。活用する知恵。知識や計算にとどまらないその想いから伝わる魅力。

それを愛しむ心というのは、あたたかく周りに伝染するものだなぁって。

うーん、書き記したいことがたくさんあって困ったな。どうやって文章まとめようかな(笑)

さて、杁ノ洞での開墾、溝を切っていただいてから3ヶ月が経ちました。

まだ手付かずの場所もたくさん。溝を切ってからの3ヶ月間、それぞれの場の植生の変化を観察してきました。様々な種を少しずつ蒔いてみて成長過程を見てみたり。

極力、この場で生きている植物たちのバランスを崩さずに、場を活かしていけたら。その上で、関わりをもちやすい場をつくるということ。杁ノ洞という場所を知ってから、ずっと考えていること。

私は欲張りなので、夢がたくさんあります。たくさんあるけれど、描いたら必ず、少しずつでも時間がかかっても、夢を育てて現実に。

約3年前、種から育てる味噌仕込みを夢描きました。その夢は現実となり、つくる暮らしの一部となりました。私にとって、夢を描くことは、人生への種蒔き。

さて、今度は杁ノ洞で夢描くこと。

まだ手付かずの場の活かしかた。現実に近付く方法を模索し悩みながらも進む日々。

そんなこんなで、充実しつつもあっという間な日々。

9月12日は三重県菰野町へ。先月8月4日に初めての藍染めを経験させていただいた、藍染師・板東さんの工房へ再訪。

(前回の記事はこちらhttp://nature-to-life.house/archives/5290 )

前回から引き続き、今回の計画を実行くださり縁つなぎをくださったあやさん、前回もご一緒したたかちゃん、そして星野くんというなんとも濃厚なメンバー!(笑)

私たちは、藍に魅せられ、藍に向き合っていきたいという想いが募り、共に学び取り組んでゆこうと話し合いました。

活動名は「藍染ai-zen」。9月12日、星野くん命名です。
「藍染」と書いて「あいぜん」と読みます。

お互いに協力し合いながら、それぞれの適所で、それぞれの特技を活かして、藍という植物に向き合っていきます。

私はつむぎてとして、先ずは育てるところから。

そこから始めたら、すごく時間もかかるし、きっとまた手間も苦労も辛いこともたくさんあるだろうなぁ。なのにとってもわくわくするのです。なんでだろう、ドMなのかな(笑)

藍は元々、薬草として伝わってきた植物。食べることも出来るのです。食せて、色もいただける。ずぅっと、育ててみたいなと思い続けてきました。

偶然なのか必然なのか、ご縁って本当に不思議で。そしてそのつながりが活きるそれぞれのタイミング。そういう時が来たのかなぁと感じざるを得ないほどの。

前回工房にお伺いした際、板東さんと彩来さんの藍に対する深い愛情と手の添えかたにとても感動し、藍の魅力をなおいっそう深く強く感じました。

今回再訪させていただいた際、ご報告したいくつかのこと。

前回お預かりした苗たちの成長。8月5日に長久手の開墾地に定植、少しずつ元気を取り戻して、この2週間ほどでまたググッと成長。

観察中に、ちょっと不思議なこともあって。その内容は割愛しますが、それも含めてご報告。私的に凄く不思議なことだったのですが、板東さんは「そうなんです、そういうこともあるんですよ」と朗らかに。

藍という植物、やはりとっても不思議で面白いです。

白い花が咲けば、白花小上粉。平安時代にはあったという白花小上粉。赤い花が咲けば、赤花小上粉。もしくは赤花千本。と、いうことを教えていただきました。

白くても赤くても、先ずはお花を咲かせてくれるまで復活してくれたら嬉しい。最近、イノシシや鹿たちが開墾地を闊歩するようになって、ちょっと心配。

私としては、そこに動物がいることってとても嬉しいことなのだけれど、栽培となると困ることもたくさん。彼らに栽培地と餌場の境界を示していけたらいいな。すごく難しいことは分かっているけれど。先ずはやってみよう。

そして、前回藍の圃場を見学させていただいた際に、持ち帰らせてくださった藍の生葉。

この生葉をただ持ち帰るのではなく何かの形で活かしたいなと、さらしに叩き染めをしました。

とても美しく布に色がうつり、そして、時間が経つ毎に少しずつ色の変化があったことに感動して。お見せできて嬉しかったな。この手拭い、宝物です。

叩き染めをしきれなかった葉茎や、叩き染めをした後の葉は、細かく刻んで乾燥させ、水を含ませ、また乾燥させるということを、少量ながら繰返して観察をしています。

板東さんがおっしゃっていたように、乾燥すると青みをおびた色に。画像だと分かり辛いですが、実際はもっと青いです。

こちらは蒅。貴重な蒅を板東さんが少しお分けくださいました。

藍建てをなさる際に加えるふすまも。猫たちが興味しんしん!

 

さて、今回もみんなで藍染め!

藍建てから約2週間目の染液は、前回とまた色味が違い、とても強さを感じる深く美しい色でした。
なんだか、とても素直に、あぁ活きている色なんだなぁって。

本藍染め。板東さんの技法は、平安時代に端を発し江戸時代に完成した天然灰汁発酵建て。化学薬品や糖を一切使わない技法。

現在、藍染めと呼ばれている方法の中で、この藍建て技法を行っているのは

0.01% なのだそうです。

植物染料は、植物を煮出し染めるのが一般的。発酵建ては、他の植物染色と違って発酵過程があります。植物のちからと、人の手と、目に見えない菌のちからが合わさって出来る染液。

微生物を増やして必要な酵素をつくってもらい、その還元酵素の働きで目的物が生じる過程、「発酵」。

そこに自然に降りてくる菌とか、高温にも耐える菌とか、合わさって反応しゆく菌とか、そういういろーんな、目に見えないものたちの働き。目に見えないから、難しくて深くて面白くて。

染色の分野で菌を使うのはとても珍しいことなのだとか。

草木染め。私は、仲良しの農家さんたちと、草木染めをいろんな方法で試すということを続けています。

草木染めに取り組んだのは、その植物を育てる農家さんたちの、その植物たちに対する愛情を間近で感じたからです。

出荷時や剪定時に破棄物となる部分の多さ。その部分を活用出来たらと。

枝でも皮でも葉茎でも、ただ捨てるしかないってのは哀しい。

こんなに美しい色がいただけるのに。

ある時、昔の人は草木で布を染め植物のちからを布にうつして「薬布」と呼んでいたということを知りました。草木から色をいただくという原点を、とても深めたくなりました。

染めを重ねるたびに、なんとなーく、なんとなく、この染液たちって発酵したら色味が変わるのではと。実験的に、いろんな植物の染液を発酵させてみました。
その変化が凄く面白くって。長くなりすぎちゃうのでここでは諸々割愛しますが、一番顕著に違いが出たのは梅の枝。人参葉は、育ち方の違いで、発酵と腐敗の差が凄かった。

それらを観察していると、物質を様々に変化させてもなお、何かがこの液体の中で活きているんだなぁなんて感じてしまうわけです。

染液の発酵は、去年の年末からの短い観察期間。この短期間でも感じたことがたくさんありました。染液の出し方や、色味を出すために反応させるものの素質、熟成期間によって、結果はもっと様々だとは思います。

時間が経っても良い香りのままだったり、発酵が進むにつれ美しく深い色合いに変化するのは、余計なものを与えてない植物の染液。

心地好い環境で素直に育った植物は、素直な色。関わりの多い環境で強く育った植物は、強い色。私の目にはそううつります。

色にも現れる、植物のちから。

さて、今回の本藍染め。藍のちからをとても感じました。

板東さんの「本物を広めたい」という想い。

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なんというか、染め場に入らせていただき染液にふれると、直感的にその想いが深く伝わってくるのです。

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板東さんの想いがこもった手作業と、厳選された原材料が合わさり、深く艶やかな美しい色が生まれてる。

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植物がそのちからを発揮している時、その陰には地味で大変な作業の繰り返しが必ず行われています。表には見えにくいその過程を、直向きに続ける人との関わりが糧となって、その植物の魅力は開花します。

染液にふれさせていただいた途端に、その染液のちから、その魅力を体感。

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たかちゃんと星野くんは躊躇なく素手で染めていて。その手がとても美しくって。

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坂東さんと、星野くんと、たかちゃんの手。

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藍染めってとても不思議なんです。
星野くんのポロシャツ、長年たんすのこやしとなっていたというその生地が、

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染めたらなんだか、、、

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新品みたいな手触りに!なんでなんだろ?!不思議!

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モデル立ちなミスターぶるー星野(笑)

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素敵なポージングですが、下にはいているのはトランクス(笑)

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プリスティンのトランクス、藍染めでなお素敵に。可愛い!

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たかちゃんは大判シーツを。藍染めのシーツで眠れるって、なんて贅沢!!

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画像だと、あの美しい色が分かりにくいー(涙)

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とっても素敵な本藍染めのシーツ。たかちゃん、良い笑顔ですね♪

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あやさんは、お子さんたちが剣道で使う手拭いを。

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剣道の胴着って、藍染めなんだって!知ってました?私は、身近に剣道してる人が何人かいるというのに知らなかったー!

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染めた後、マコモの圃場へ板東さんがご案内くださいました。

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マコモのふるさと、菰野町。扇状地で竹谷からの岩清水が湧き出す湿地帯を、大正4年に耕地整理したという大正田。

菰野町の町名の由来はマコモであると言われているそうです。

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乾燥させてあるマコモを食べさせていただいたら、甘味があって美味しい!

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そして、これまた不思議にご縁がつながる素敵な女性、咲子さんのご自宅へお邪魔させていただきました。素敵な石垣、素敵なお庭、みつばちたち。

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菰野辺りって私のWIFIは届かなくて、ご連絡も出来ず突然にお伺いしてしまって。ごめんなさい!

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その場で焙じてくださったお茶がとても美味しく、絵本の中のようなお庭を眺めさせていただきながらの時間がとても贅沢でした。咲子さん、素敵な時をありがとうございました!

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とても、充実した日だったなぁ。思い返してもわくわく!

そういえば!!分けていただいたマコモの葉。猫の排泄物の匂いにも効くと教えていただき、ねこトイレに設置してみました。

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が、みろくが夢中になって食べちゃう(笑)

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机に置いたら、添い寝(笑)

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ねこって、心地好いこと、悪いことにとても敏感。マコモから心地好い何かが出てるのかなぁ。

ろびんも好きみたいで、届くところに置いておくとすぐにボロボロになってしまいそうだったので、照明にひっかけました。インテリア的にはあれですが、これなら届かない(笑)

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びっくりなことに、本当にトイレの匂いもやわらぎました。ねこって、体から獣臭がしない代わりに、排泄物に臭いが凝縮してるのです。ねこ自体はくさくないんだよー!

しかしね、うちのねこたちは、甘やかしすぎたせいかトイレの後始末を全然しないのです(笑)
普通、ねこってトイレした後に、埋めたりするんだよね??
うちのねこたちはまったくせずに、いたしたら、私を呼びつけます。そして手足とおしりを拭けと催促されます。片付けるのは私の仕事と思ってるみたい。かわいいやつめ(笑)

トイレ以外ではしないから良いけどさ。くちゃいんだよー。外出してる間にしてた時なんて、部屋入るとうわぁ、、、って感じで(笑)

それがね!そのくささが、やわらいでて、あれ?してないのかな?と思ったらしてた!マコモって凄い!!

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ねこと共に暮らすみなさま、マコモ、おすすめです!

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いやー、長くなっちゃった!!これでも大分、書きたかったこと省いたんだけどなぁ。
最後まで読んでくださったかたいるのかなー? 読んでくださって本当にありがとうございます!

今回改めて、自分の原動力が何かということを考えました。それはやはり、誰かの想いに共感し、その人のしたいことが叶い、その笑顔が見れると感じること。

自分の想いに、誰かの想いが重なった時。私はそういう時にやる気が出るんだなって。

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ひとりでやってもつまんないし。自分の想いだけじゃ、私はなかなかエンジンがかからなくって。強くありたいと思うけれど、実際はひとりでは何も出来ないんだもん。

けど、ひとりでいるのも好き。なんか矛盾してる文章だけど(笑)

最近気付いたんですが、ひとりってね、寂しくなくて楽なんです。自分の思うようにだけ色々と勝手に出来るし、自己責任だから煩わしさもない。

寂しさって、誰かとの関わりがあるのに気持ちが交わっていないことが分かった時に、感じる感覚。寂しいっていうのは、人と人との関係の中で感じること。

たとえば、誰かと関わっているのに、自分勝手な想いで進んでいると、一時は良くても、ふと気付いた時に寂しかったり。

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ひとりは好きだけど、原動力になるなって感じたことにも素直でありたい。それはとっても、煩わしかったり、面倒だったり、大変だったりするけど(笑)けれどとっても楽しいこと。

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人生楽しく。そんなことを深く考える嵐の後の静けさ。昨夜はすごい風でしたね。大豆たちが大丈夫か心配で、目がさめちゃった!まだ暗いけど、畑行こうかな。

 

最後に、改めて、板東さん、彩来さん、お二人が大切になさっている藍の魅力に、私たちはとても感動しています。

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藍の魅力、真摯に深めさせていただきたいです。大きな夢を、描かせていただけたことに心からの感謝を。

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私は先ずは育てるところから。これからなおいっそう、よろしくお願いいたします!

 

 

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