畑の雑草を販売する事が決まりました。

私の夢の1つでもあった事です。

愛知県長久手市にある畑の雑草を11月に販売することになり、雑草を収穫しました。

その雑草はセイタカアワダチソウです。

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いま研究も行われており、成分も分析されて注目されている植物です。英名はGolden rod(ゴールデンロッド)とも呼ばれています。

今回の栽培地は愛知県長久手市に位置しており、面積は面積は約3反(2,974㎡)あります。20年以上耕作放棄地になっており、人間の手が入っておりませんでした。約2年前に開墾して、畑として利用しはじめました。

栽培方法としては農薬や肥料を使用せずに行っており、水も湧水を利用しての栽培を行っております。また、この栽培地は周りが木に囲まれて、隔離されており、農薬の飛散の影響も極力小さい地域ですので、雑草の栽培地として最適です。

雑草というってもしっかりと管理されて場所でのものですので、決してただ生えているものではないです。

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道端にはえている雑草の危険性については私のイベントなどではよくいっておりますが、危険性が高いです。

その理由は
雑草においては土壌浄化の研究が行われており、重金属や放射性物質などの有害物質を多く吸収する事が研究されているので、道端のセイタカアワダチソウを摘み取るのはとても危険です。

このように管理されていない土地の雑草は逆に健康に害を与えている事も多いです。

自然の植物だから体にいいは間違いも多いので、私自身は管理地での雑草の栽培を行っていきたいと思い、栽培した雑草を販売するという事にこだわりがありました。

また耕作放棄地の活用としても雑草の栽培は有効になります。

かつて大学時代に農業を行った時に、不便な場所の農地は悉く耕作放棄地となっていっていました。
もちろん農業の担い手もいないことも大きな要因でしたが、そもそも普通に農作物を育てて売るだけでは生計を立てるのが難しいのが現状です。それは農業で起業して経験をするとさらに現状が厳しいものだと思いました。

そんな耕作放棄地を個人又は会社の努力だけでは減らす事が難しくなっており、耕作放棄地もいまでは埼玉県と同じ面積(3,797 km²)有るといわれています。

というのがよくある暗い耕作放棄地の現状です。

そのために、世の中的に価値がないともいわれている雑草を栽培して商売と出来ないかと思ったのが20代前半のときです。

(このあたりはかなりはしおっております。話を聞きたい方はまた会った時に聞いて下さい。)

性格が単純なためか、いままで思い続けて行ってきました。

雑草は低労力で比較的に水も天水で済み、育てやすいというメリットがあります。また耕作放棄地にはもともと根付いた雑草たちがたくさんあります。それらを維持管理して、栽培する事が可能になれば、耕作放棄地の活用にもなり、さらに土壌がよくなれば畑や水田にもう一度活用するようにするという夢のような構想です。

こんなことを考えている大学生もいるわけもなく、さらに経済(ビジネス)の勉強が不十分なために大学時代は農業と林業に関わりながら、なんとかできる手立てはないかなと思っていました。

しかし、現実はやはり経済が優先です。お金がなければなんともならないことを悟り、会社員時代にビジネスをして、現在会社を3社経営してのチャレンジです。

5年の歳月がかかり、やっと夢の1歩かと思えるところまできました。

性格がとても気長なのがさいわいして、いままで続けてこれたのかなと思います。

それもこれも合同会社つむぎてという会社を一緒にやり、その周りにいる方々の協力があってこそのことでした。

いろんなタイミングが合う時があるのだと思った瞬間でもあります。

耕作放棄地の利用についてはほとんど頭のいいかたが未だに考えても有効な手だてがないのが現状です。行政にいってもほとんどが手の出しようがない感じがずっと続いています。

だからこそいつも思うのは動いてみて、いろんな人の意見を聞いて、さらに動く事が重要なのかなとずっと思っています。1人の経験なんて頑張っても60年くらいです。ただそれが1万人でも、10万人でも集まればさらによい知恵が得られるかもしれません。

それをまとめていく人があとは続けて活動できるかがもっとも大事にはなってくるかと思います。

そのために私自身は貿易のビジネスを行うことで長い目で農業をできるようにしました。

農業においては大きな課題も多いところですが、自分が雑草学を勉強して、その知識を少しでもいかしていければと思っています。

世界の雑草を見る

ということで雑草ビジネスをはじめているので、雑草を生涯まじかで見て仕事していければ楽しい一生が送れそうだというすごく単純な理由でビジネスをはじめてここまで行っています。

理由が単純だからこそぶれないということもあります。

これからも1つ1つしっかりと積み上げてよいものを作り上げていきたいと思っています。気長にただしっかりとぶれずに行っていければと思います。

最後に

少し作業風景を残しておきます。

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セイタカアワダチソウにくるミツバチ
秋の花としては有名ですが、蜂にとっては密源になるのでとても重要な植物です。

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セイタカアワダチソウの収穫

岐阜県の揖斐郡では1本1本かまでかり束ねて干します。薬草農家さんに教えていただいた方法ですがとても参考になりました。

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セイタカアワダチソウのはさ掛け

もしかしたら畑で雑草をはさ掛けしているのは日本ではつむぎてくらいなのではないかと思っています。

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収穫後

収穫してきれいになりました。おそらく周りからは草刈りを手間かけてやっている変わった子たちと思われていることでしょう。

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粉砕してきれいになったセイタカアワダチソウ

なぜか野菜を収穫して物にした時よりもテンションが上がりました。