「理屈を口にしても本気度は伝わらない。まずは自分から。そして今、お野菜を育てる農家となった。」
合同会社つむぎてを立ち上げる時に、言葉の通り身一つで飛び込んできた遠藤くん。  
まずは自分から、まずは自分が。私たちに共通している芯は、この気持ちだなと感じます。
それぞれがそれぞれに「まずは自分から」と行動へ。

けれど、そう思いながら進めてゆくとともに私たちが痛感していることは、

ひとりではできないことばかりだということ。

「食」をキーワードに集まった私たち5人。

  
それぞれに生きてきた人間同士が、理解し合うことを続けるということは本当に難しいです。近くなればなるほどに、続ければ続けるほどに、我が出ます。それは人としてある意味自然なこと。

けれど、目指すところがブレるような自我は、幅を狭め、視野を狭めます。

自己都合の我はひとりでは自覚しにくいのです。

それを自身の力で気付ける環境、壁の無い場を、関係性を持つということの大切さ。
誰かが何かをしてくれる、誰かに何かをしてもらう、求め合うようなそんな関係じゃなく。

思い合い、補い合い、互いに高め合っていく。

苦しい時こそ、理解し合う。

  
方法、手段は様々で良い、けれど目指すところは同じくでありたい。

人として、信じ合う、尊重し合うということがどういうことか、お互いに学び合っていける関係性でありたい。
それは、私たちの中だけのことでは無く、関わっていただけるみなさまとも。

未熟な私たちはたくさんの方々のお力と心に支えていただき今があります。

「周りの方々の支えあってこそ」ということを再実感できるということは、この上なく幸せなこと。この上ない学びです。
会社立ち上げ以前からこれまで、周りの方々に支えていただき進んでこれた中で、

何もなく未熟な私たちがどうしたら芽吹くことができるのか、

芽吹き実をつけ、次への種を残せるようになれるのか、ずっと考えてきました。

  
当初に合同会社という形にしたこと。責任を全うするという各自の決心の形だと私は思っています。

必ず、それぞれがそれぞれの足で立ち、その上で力を合わせ合い、一歩ずつ確実に現実へ。次への種を。
想いはあれど、現実には、この世界で経験値の少ない私たちが進んでいくには数々の問題があります。それを乗り越える体力と気力がいる。
私たちがそれぞれに、それぞれの特異性を生かして進んでいく中で、

合同会社つむぎてのひとつの方法としてクラウドファンディングを選択したこと。

  
私たちは、クラウドファンディングという形を選択し発信するということは、その姿勢によっては、CSA(コミュニティに支えられた農業)に近い部分があると考えました。

クラウドファンディングはプロジェクトとして一提案で完結します。しかし、そこで生まれる関係性は、私たちが食を創りゆかせていただけるちからにつながり、その直接的なつながりは強力なかかわりあいとパートナー・シップを生み出し継続しゆくのではないかと。

  
実はクラウドファンディングは、会社立ち上げ当初に選択肢のひとつとして上がっていたことです。

けれど、まだその頃は畑での実践をスタートする前の状況、実のない浅い姿勢となってしまう。

まずは実践し、実感し、その上で私たちの行ってゆきたいイメージを具現化し、それから公にするということ。それは自らの学びと覚悟をも高めさせていただける。
その時期が来たら選択をしようとその当時は見送りました。

ただ単に支援を募るようなことは絶対にしたくなかった。

  
日本における「クラウドファンディング」「リターン」のイメージはあまり良く無いと感じる場合が度々あります。けれど私たちはイメージは二の次とし、自らの姿勢を整え、プロジェクト期日までの間に生まれる関係性に重きをおきたいと考えました。
私たちは、「私たち」で行うという感覚がとても好きで。

「自分」でも「あなた」でもなく「私たち」

方法、手段は様々でも、同じ方向を向いていること。

  
私は、「手仕事」から得られる価値に尊さを見出しておりますが、

現実的に、生業として農を全て手仕事で行うということは様々な犠牲も払います。
私たちは皆さまからの心を受け、私たちのちからとさせていただき、そのちからで想いのこもった食を育み、皆さまと共有したい。循環する役割をしたい。

  
今、期日目前となり、メンバーが最後にそれぞれの想いを発信していて。

その各々の想いと、共感くださった方々からのサイトへの応援メッセージを読む度に感じたことのない感動に心震えます。
鍬と手作業のみで現実を進めてきた遠藤くんだからこその実感のある想いであり偽りの無い言葉、

それが皆さまに伝わったのだと思うと、その苦労を見てきた一員としてとても感慨深いです。

  
皆さまからのお気持ちを受け、遠藤くんの苦労が報われている。

達成前ですが、すでにたくさんの学びを私たちはいただき、たくさんのちからを、日々の原動力をいただいています。
私個人としては、すでに現状で取組を達成出来ているほどの充実感をもいただいています。

表現しきれないほど、感謝の気持ちで胸がいっぱいです。

  
クラウドファンディングは、ひとつのプロジェクトとして一度完結しますが、

私たちは期日からがスタートだと心を決めています。

達成となっても、ならなくとも。次は私たちがみなさまの心に応える番です。
想いを受けて、想いを現実にし届ける。

応援してくださるそのお気持ちに必ず応えたい。

  
遠藤くんが衝撃を受けた「種」

私たちは、そんな種を蒔ける存在でありたい。
長く想いを書きましたが、私はプロジェクト立ち上げから、間も無く迎える期日当日まで、今回の遠藤くんの取組は必ず達成すると信じています。

  
同じ方向を向いていて、芯の感性に共感できるメンバーと共に活動できることは私の誇りです。

とても共感する遠藤くんの言葉を、以下に記します。

  
「 自分が育てた【生命力に溢れた】お野菜が、みなさんの手元に届き、日頃・普段・今まで気にも留めなかったようなことに
気づくきっかけになれば。そんな想いが込もっている。

僕はお野菜を「作る」・「栽培する」という表現が
実は好きではありません。
なぜなら、お野菜も僕らと同じ【生命】だからです。
僕の農家としての役割は、【生命】を育む環境を整えることだと
考えています。

そして僕の使命は、想いを込めた【生命】を届けることです。

お野菜を通して気づきのきっかけを作りたい僕の想いは、生き方の選択肢を広げる提案に繋がります。

何かに気づくと、別の見方や考え方ができるようになり、これまでとは違った選択ができるようになります。」

  
あと数日。結果を見守っていただけたらと思います。

そして期日を迎えた後も、引き続き応援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

https://readyfor.jp/projects/nature-to-life_tsumugite

どうしても、想いが高ぶると言葉溢れ長文となってしまいます。最後までお読みくださり本当にありがとうございました!