2015.04.15 written by Tsubasa

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翼です!

ここのところ天候が落ち着かず、畑作業が鈍っています。。。自然相手は難しい。
夏の収穫に向けた種まきがちょうどこの時期で、播いた後の恵みの雨なのは間違いないのです。うれしいやら困るやら、、、人の都合は勝手だなと、我ながらつくづく感じます。

 

さて、先日、日頃から何かと非常にお世話になっている自然栽培の専門家、熊田浩生さんが、僕らの大府の畑にお越しくださいました。

 

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足元が悪く冷える中、十分なお時間を割いてたくさんのアドバイスをいただきました。

 

大府の畑の問題点は大きく2つ。

①土の状態が初期段階

雑草の生えが全体的に少なく、土が隠れず見えるところが多いのが現状です。

1年間耕作放棄されていたとはいえ、その前は慣行栽培がなされていた土地なので、まだまだ土の回復が不十分な状態なのです。

スギナが多くみられるのも、その証拠とわかります。

 

②水はけが悪い

丘のてっぺんの斜面状の土地な為、水はけにムラがあります。

その影響で、土が部分的に固いところもよく見られます。

 

これらを踏まえた課題は、

・粗起こし耕作

10~15cm程度の深さで粗く耕作し、高低をつけるような工夫が必要。

起こした土を表にさらし、空気に触れさせる。雨天時には水を吸収し、晴れて乾いたら風化し、土を柔らかい状態に整えてあげる。

スギナは枯れるので、そのまま放置でOK。

 

・畑の真ん中に溝を切る

東西に立てた畝と垂直方向に、畑の真ん中に溝を切り、水の溜まりを防ぎ、水ハケをコントロールする。

 

晴れて土が乾いたら一気に課題攻略です!

 

 

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そのまま、同じく大府市内にて自然栽培を実践されている他の農家さんの畑にもご一緒させていただきました。

 

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他の農家さんの畑を見させてもらうのは貴重な経験で、とても参考になります。

ここでは、イネ科の雑草が良く生えてくるようで、それを活かして、畝の側面に除草したイネ科の雑草を敷き、保水及び他の雑草の生長を防いぐ工夫をされています。なるほど!

 

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多品目栽培をされているので、各野菜の栽培方法に関しての熊田さんの博識深いアドバイスはとても興味深いです。

例えば、キュウリの栽培。

どんどん上に伸びて実を付けていく為、生長点を意識した栽培が大事とのこと。単に上に伸びるようにするのではなく、斜めに伸びるように栽培することで、支柱の高さの限界以上に上方向に伸びる距離を稼ぐことができるとか。

例えば、玉ねぎ。

一般的には肥料を与えて玉が大きくなるようにするのけれども、実は玉ねぎの特性を知ると、栄養分の供与ではなく刺激がキモなんだとか。それを狙った土寄せ。これはタイミングが大事なんだとか。

いやー、面白い!奥が深い!

熊田さんのお話を聞いている間は、何かに取りつかれたようにのめり込んでいました!笑

俄然やる気が湧いたのです。

熊田さん、本当にありがとうございます!!

 

 

そして先日の日曜日、一時的に天候が回復し、限定的ですが作業を進めることができました。

僕らの米職人、加藤さんも来てくださり、遅れていた作業がずいぶんはかどりました!加藤さん、またのお越しをお待ちしています!

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この日は加藤さんと一緒にホウレンソウをたくさん播きました。

とてもお世話になっているみちくさ農園さんから先日いただいたセイヨウホウレンソウも一緒に播きました。

 

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自家採取されているので、このようにまとまりのある種でいただきました。

こういう状態で採取できるのですね、勉強になります。

 

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まとまりをほぐしてあげて、一粒ずつ丁寧に播かせていただきました。

 

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三重県名張市の米栽培を、開墾から始めた加藤さん。鎌使いもさすがの一言です。

 

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加藤さんが大好物というスイカ。リクエストにお応えし、しっかり種購入しました!

一緒に育苗の準備もでき、ホッコリした時間でした。

 

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雨続きと気温の上昇でずいぶん復活してきた雑草ですが、しっかりきれいに除草までしてくださいました!

加藤さん、お疲れ様でした!

 

次はいつ晴れるかなー??