藍とお花たち

昨日は超特急で赤道の草刈りして、ソバの播種。間に合って良かった! 種まきすると雨が降る。恵みの雨ですね。

そして今日は雨の中、うちのメンバーと共に、杁ノ洞の隣の谷にある梅の木に下網を設置。

美味しそうな梅たちが鈴生り!

土用が明けて、すぐに行動にうつしたいことがあって。

杁ノ洞が活きる植物たちについてもっと学びを深めること。

先ずは先日、藍の定植のお手伝いをさせていただきに松阪へ行ってきました。

苗床。びっしりと藍のあかちゃんたちが!

スコップで掘りあげて、良い苗を選びます。

大きく育っている藍と、小さいままの藍。

少スペースにびっしりと生えている中で、面白いくらい育ち方が様々。

何が違うんだろうと観察させていただきながら、苗選別。

こういう小さい藍は食べたりしながら苗選別してるんだよと、小さな藍をパクっと召し上がる水江さん。おぉ!私も食べてみたい!いただきます!

思ってたよりも食べやすくて。美味しい!!

蓼食う虫も好き好き。

虫がついている藍とついていない藍。小さなスペースでも違う。これまた何が違って虫がついているんだろうと観察。

苗を選別したら、定植へ。何ヵ所かある、水江さんの藍圃場。

綺麗に整列して藍たちが植わってる!

定植のお手伝いをさせていただいたのはこちらの圃場。

綺麗に藍たちが整列!

水江さんの方法は、機械定植ではなく、手作業での定植です。

おひとりで3000株を手作業。凄すぎ!!

綺麗な整列のお役立ち道具がこちら!

糸繰り枠を活用して、株間測りに。

使った後にしまいやすそう!

素敵な使い方!早速、事務所に飾ったままになってる糸繰り枠を活用しよー!

株間測りにそって植え筋をつけて、

植え筋にお水を少し

じょうろを持って駆け足でダーっと往復

しかし水江さん、早い!

ここまであっという間!!

定植。5本ずつ苗をとって、株間測り通りに植えていきます。

土をかぶせて、

足でギュっ

この日に合わせて、お手伝いさせていただける分を残しておいてくださった水江さん。

貴重な経験を本当にありがとうございました!!

翌朝、定植した藍たちがしっかりと起き上がっていましたよ、とご連絡くださり。

わぁ!嬉しい!!

1日で、こんなにしっかりと起き上がるんだ!

水江さんの方法って、手作業なのに無理がなく無駄もなくて素敵でした。しかし、3000株、、、!尊敬です!

去年の藍の茎を、黒マルチ代わりに使っていらして。活用する術を知るとわくわく!

定植が終わり、津市へ移動。

有機和花に取り組んでいらっしゃる、橋本力男さんの圃場へお伺いしました。

以前杁ノ洞で、草木染めと藍種播の会をしたときに、はるばる松阪から杁ノ洞までお越しくださった水江さん。

その時に、水江さんから教えていただいたオーガニックフラワーのお話。

水江さんからそのお話をお伺いしてから、杁ノ洞のような場所では、食べるものに限らず、花材の栽培というのも素敵だなぁって考えるようになりました。

橋本さんが栽培していらっしゃる花木たちリストを持って、圃場見学。

今まで160種ほど栽培し、良いなと感じた種類は60種ほどと教えていただきました。

長久手にて、農福連携での放棄地の活用に取り組んでいることをお伝えしたら、このシベリアアヤメは長久手で生えていた株を持ってきて育て続けているんだよ、と。

まさかここでも長久手につながるとは!なんだか嬉しい。

橋本さんの圃場は、様々な花木たちと草たちが共生しています。

クロワビスケ。

オオヤマレンゲ。

ひとつだけお花咲かせてくれてた!なんて可愛いの!!

原種のシャクヤク。

お花がコンパクトで可愛い。とても良い香り!

ツキヌキニンドウ

可愛いぴんくのオオデマリ

午後になると、バナナみたいな香りがするオガタマ。可愛いお花!!

さくらんぼが鈴なり!橋本さんが枝ごとくださり、パクっ。きゃー!美味しい!!

もう一種、めちゃめちゃ美味しくてびっくりしたカナイチゴ!

初めて食べた味!なんとも美味しくて感動なの! 見つける度に食べたくなっちゃうのがとまらない(笑) 育てたいなぁ!

実をつけだしているロウヤガキ

和紙の原料になるミツマタ

薬用シャクヤク。隣接して咲いているのに、花によって香りが全然違ってびっくり。

素敵な植物がたくさんで、リストはメモだらけに(笑)

素敵なお話をたくさんご教授いただき、橋本さんの力強く美しい花木たちにうっとり。

時間があっという間でした!

帰りしな、さくらんぼをお土産に持たせてくださり。

翌日、イリノ丸を燻しながらいただきました。

素敵な畑おやつのおかげでとっても幸せ気分。目にも可愛くて幸せ♪

杁ノ洞をね、どう育んでいったら、役割や居場所が自然に生まれる場所になるんだろうってずぅぅぅっと考えていて。

そんな中、きみどんのお味噌のお家、つむぎての耕運機のお家、愛長造園の吉田さんのイリノ丸、っていう手づくりから生まれる素敵なものたちが杁ノ洞で現実となっていって。

私は、そのものたちが出来上がっていく様子を、たいしたお手伝いも出来ないままぎゃーぎゃー言いながら楽しませていただいていて。

いつも考えるばかりの私は、ただただ既に杁ノ洞に在る植物たちと戯れるばかり。

そんな自分の、ここでの役割はなんだろう。いろんな役割を造りたいのなら、先ずは自分の役割を、自分の中で明確にしないと。

なんて考えていて。

でね、

心通う人々がつくってくれたものたちがここで活き活きと育まれ続けるように、環境を整えるお手伝いをしつつ場を守り続けることが、ここでの私の役割。

なんて結論を出しました。長いね(笑)

自分の役割を全うせずして、人の役割、ましてや居場所など造れない。

しかし、「守り続ける」って決めるのって、物凄く覚悟がいりますね。私はヘタレなので、自分で勝手に結論出して、自分で勝手にどっきどきです(笑)

私にそんなこと出来るの?いやいや、出来るかどうかじゃなくてやるんだよ!って、自分と自分がせめぎ合い。

けど、考えるばかりじゃ何も成せない。決めたからには実践あるのみ、夢描いたからにはひとつずつ現実に、のいつものスタイルで進んでいこうと決めました。

そんなこんなを考えていた春土用。土用中はいつも、自分の内と向き合って静かに育む時期。

普段、動きっぱなしなので、土用中は自分を動かさない、選択しない、ということを自身に課して、内に向き合うようにしています。

自然の流れにそって、適切な時期に動土を慎むと、発酵する土壌へと自然に向かう。それと同じく、自身の内も発酵へ向かうように、と願いつつ。

とことん向き合い、自身を観察し、静かに育むと、明け後には必ず良きことが巡ってくるように感じています。

水江さんと、橋本さんのおかげで、杁ノ洞での『栽培』ということにも、希望が見えてきました。

お忙しい中、貴重なお時間をたくさんくださり、心から感謝です。

今後とも良き関係性を深めさせていただけたら嬉しいです。本当にありがとうございました!!

視野は広く、けれど芯はブラさず。学びの日々です。

最後にお知らせ!!

5月26日の夕方から、つむぎての溜まり場にて杁ノ洞会議を開きたいと考えてます。

杁ノ洞の雑草とか私たちの育てたお野菜とか手前みそとかを使った夜ご飯をご用意しますので、みんなで食べたり呑んだりしながら語る会です(笑)

杁ノ洞の土壌を調べてくださっている名城大学の方々にもお越しいただく予定です。土のことのお話しも出来たらと。

食べて、呑んで(笑)、みんなでいろいろ語れたら嬉しいなぁ!

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2 コメント

  1. pekemaru

    遠いところ、ありがとうございました。
    そのうえ素敵な記事にしていただき、

    この前、お会いした方が「人にはそれぞれ役割がある」
    とおっしゃってました。
    自分に出来る事を楽しくやっていきましょう!

    • Sayaka

      素敵なコメントありがとうございます! 自分に出来ることを楽しく!!
      それがたとえ「はちどりのひとしずく」でも、粛々と続けてまいりたいと思います(^-^)/

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